
ガチで!TEDxKOBEにチャンバラメンバーが出演!《後編》
どうも、こんにちは。
大阪のチャンバラでMCとかやらしてもらってます、池嶋です。
先日出演させていただきましたTEDxKOBEのお話の続きです。
いよいよ、本番
2015年5月24日(日)
会場で僕を待っていたのは、(まじで再提出しようか迷ったくらい)ふくよかに映った自分のプロフィール写真
※なんとか頑張ってふくよかな部分を隠してみたが、無駄だった。
そして、楽屋にてスピーカーの最終打ち合わせ。
さぁ、いよいよ開場です。
会場にはスピーカーによるプレゼン以外にも、様々な企画が用意されていました。
※気になる方は、是非イベントにご参加を♪
開演時間が刻々と近づいてきます。
ステージ前方には、通称「人をダメにするソファー」が用意されていました。笑
いよいよ開演
港町神戸らしい船の汽笛が鳴り響き、超絶にカッコいいオープニングムービーで開演です。
↑↑クリックしたら見れます↑↑
楽屋のモニターで見ていましたが、たぶん途中で自分の顔が出てこなかったら、普通に泣いてたと思います。笑
僕の出番は4番目、午前中のラストのスピーカーでした。
1人目の金谷さん、2人目の竹田先生、3人目のリリアンさんと、大きな拍手が続きました。
※その時点の池嶋がこちら
緊張と嗚咽はピークに。苦笑
こうして、いよいよ自分の出番がやってきました。
僕のプレゼンのブラッシュアップを担当してくれた平見さんが、僕を紹介してくれています。
そして、登場のムービーが流れる。
再び現れる、ふくよかな自分
・゜・。(;ノД`)・゜・。
・・・と、実はここから先はあんまり覚えてません。
ステージサイドでスタッフの方と固い熱い握手をして壇上に上がった後は、
気が付いたらスタンディングオベーションの絶景が広がっていました。
それくらい、自分のプレゼンは一瞬の出来事で、アッという間に終わってしまいました。
だから、あんまりここで書けることはありません。笑
なので、改めて今回お話した内容について少し書きたいと思います。
今回のTEDxKOBEで話したこと
前編で少し書きましたが、僕のプレゼンにはTEDxとして最も重要な”あるもの”が欠けていて、それが一番苦労したポイントでした。
それは、「世界に広げるべきアイデア」です。
チャンバラ合戦-戦IKUSA-は、僕が誰にでも胸を張っておススメできる活動です。
が、それはアイデアではなく、単なる活動です。
TEDxは”世界に広げるべきアイデアを共有する場”なので、チャンバラがどんなルールで、どれだけ楽しいかを説明する、いわばいつもやってる活動紹介だけだと少し違ってくるのです。
この壁にぶつかって、本当に悩みました。
チャンバラ合戦は・・・楽しい。
楽しいとみんな幸せ! 楽しい遊びは他人と仲良くなれる! 遊びを通せば異文化の人とも仲良くなれる!
んん・・・なんか違う。
ってか、わざわざ人前で発表するような話ではなく、言うなれば超普遍的。
そこからは掘り下げれば掘り下げるほど、出てこれなくなりました。
チャンバラ合戦の存在意義は?
遊びの価値って何?遊びの持つ可能性は?
そもそも、この活動って続ける意味があるものなのか?
そもそも、これって社会に必要なものなのだろうか?
そんなことも考えて、勝手にヘコんだりしてました。笑
そりゃそうです。真面目に考えれば考えるほど、答えは明白なんです。
だって、チャンバラ合戦という”遊び”は、なくても世の中が問題なく回っていくことは事実だからです。
いろんな人のお話を伺いました。話を聞いてもらいました。
「僕がチャンバラ合戦を続けている意味はなんだろうか。」
実は僕はアイデアよりも、そのもっともっと手前の段階で思考が座礁し、答えが出ないまま悩み苦しんでいました。
気がついたら、本番の1週間前になっていました。
「ちょっとまじで、このままだとステージあがれんぞ。。。」
そんなことを本気で思い始めていた、本番1週間前の5月17日
僕の未来を大きく変える出来事がありました。
大阪都構想の是非を問う住民投票
僕の夢は大阪を世界一面白い街にすることです。
そんな僕にとって、もちろんこの日は特別な日でした。
良くも悪くも、大阪の100年が決まる。そんな運命の日です。
この出来事の結果が良かったか悪かったか、それはここでは述べません。
きっと答えは、20年後、50年後に、出ることだから。
だけど、この出来事を仕掛けた1人の政治家から、僕は大きなことを学びました。
それは「待っていても、自分たちの求める未来は決してやって来ない」ということです。
世の中、努力が全て報われるわけではない。頑張ったら何でも思い通りにいくわけじゃない。
理不尽なこともいっぱい。不条理もいっぱいです。
でも、少なくとも、求める未来は”行動する人間が引き寄せるもの”だと学びました。
僕の大好きなウェブマガジンgreenzがこんなスローガンを掲げています。
「ほしい未来は、つくろう。」
そう、自分たちの求める未来は、自分たちで作るしかないんです。
そして、今回のTEDxKOBEのテーマ「Dive into Diversity」
愛する街の大きな変革の日を通じて、改めてこのテーマを見つめなおした時、ふと1つの疑問が湧いてきました。
「果たして、僕らがDiveしていく先の未来は、もう既にそこに待ち構えているものなのだろうか?」
答えは、Noだと思います。
その未来は、既にそこにあるものではなく、僕ら自身がこれから作っていくものです。
多様な人が、同じ場所で、同じ時間を過ごしている未来。
それは様々な研究や未来予測からも明らかです。
でも、その人たちが、どんな状態で生きるのか。
それは、まだわからないこと。つまりこれから決まっていく部分です。
僕には、飛び込みたい未来があります。
それは、学生時代に見たNYという街で感じた世界。空気。
多様な人がお互いを否定するでもなく、拒否するでもなく、存在を認め合い、受け入れ、そして適度な距離で共存している。
Diversityは何も、障害をもつ人や、特殊なルーツを持つ人だけの言葉ではない、この地球に生きる全ての人がその一員で、一因なんだと。
隣にいる同じ国籍、同じ肌の色、同じ教育を受けてきた者同士でさえ、多様な社会を構成している1人の人間なんだと。
そんな大前提を、空気のように享受できる未来。
そんなDiversityに、僕は飛び込みたい。
ここまで思考を巡らせて、やっと着地できました。
僕は、老若男女・国籍を問わない、そんな超多様な人々が、同じ場で同じ時間を共有し、笑いあっている。
そして、そんな空間を作り上げているチャンバラ合戦に、僕は自分の”手繰り寄せたい未来”を感じていたんだと。
思考は、繋がります。
僕が感じていた、遊びの価値とは
ただ楽しいだけでもない。グループ行動で得られる一体感でもない。単に他人と仲良くなれることだけでもない。
遊びの力によって人は、普段心に抱えている、差別や偏見、思い込みなど、コミュニケーションを阻害するあらゆる感情を、一時的にでも取り去ることができます。
そして、その取り去られた感情がつまっていた分、生まれるのは心の隙間(ゆとり)です。
それは、ほんの僅かな隙間かもしれない。本当に微々たるものかもしれない。
でもそれがあることで人は、今まで出会ったことのない新しい価値観や、自分の中にはなかった多様な考え方を、いつもより少し、スムーズに自分の中に取り込めるかもしれない。受け入れることができるかもしれない。
そんな大いなる可能性が、その隙間には秘められているのです。
そして、それをつくる機会として、遊びには価値があるんだと。
そう、思うことができました。
「なぜこの活動を続けているのか?」
その答えが見えたとき、全てが僕の中でスッキリと1つの物語につながりました。
結局、僕のアイデアは「チャンバラ合戦」だったんです。
でもそれは、心の隙間を生み出す手段としてのチャンバラ合戦だったり、
求める未来を手繰り寄せる方法としてのチャンバラ合戦だったり、
あるいは、夢見る世界を実際に作り出す表現としてのチャンバラ合戦だったりと、
いろんな意味を含んだアイデアだったのです。
競争の社会から、共創の社会へ
変化が進む今だからこそ、遊びの価値と可能性を信じて、
単なる異文化が混在する世界ではなく、多様な人が共存し合っている世界、
そんな未来をみんなで一緒に作っていく。
そのための機会と、その準備を
たくさんの人と一緒に、楽しく、笑顔でするために
自分はこの活動を続けているんだと・・・
たくさんの人のご協力と、愛する街のある日の出来事を通じて、
やっと確信することができました。
TEDxKOBE本番の3日前のことでした。
最後に
とりあえず、駄文をダラダラと続けてしまい本当に申し訳ございませんでした。。。
こんな国語力だから、内容を固めるのに時間がかかったんだと、深く反省しております。。。
ヒラミサン(;;; ゚Д゚)ゴメンナサイ
と、同時に、改めまして、TEDxKOBEの関係者の皆さん
この度は、TEDxKOBEという素晴らしい空間をご用意いただき、本当にありがとうございました。
短い時間ではございましたが、皆さんと多様性の大海原に一緒にDiveできたことは、僕の一生の宝物です。
今だから話せることですが、僕は少し神戸が苦手でした。笑
でもその苦手意識は、全く根拠のないものでした。
皆さんと出会えて、一緒に時間を過ごし、楽しませてもらっているうちに、自然と神戸が大好きな街になっていました。
やっぱり、街は人が作り出すものなんだと、学ばせてもらいました。
本当にありがとうございました。
そんな僕の大好きな街を作り出している皆様へ
精いっぱいの感謝を込めて、最後はやっぱりこの言葉で。
また、一緒に遊びましょう。