
ガチで!TEDxKOBEにチャンバラメンバーが出演!《前編》
どうも、こんにちは。
大阪のチャンバラでMCとかやらしてもらってます、池嶋です。
突然ですが、5月24日(日)
僕はこんなところにいました。
どん!
どどどん!
なんと私、あのTEDxに出演して参りました!!!!
・・・あ、ちなみにあの口の悪いテディベアじゃありませんよ?
※うちの母親は映画のエキストラ出演か何かに選ばれたと思っていました。
TEDとは?
TEDとは、1984年から行われている「より良いアイデアを広めよう(Ideas worth spreading)」を理念とするTED Conferenceを主催する非営利団体です。TEDでは、技術・エンターテインメント・デザインなど様々な分野の人物が18分以内でプレゼンテーションを行います。またそのプレゼンテーションはTED.comを通じて全世界に配信されます。
TEDxとは?
TEDx(テデックス)とは、TEDから正式にライセンスを受け、TED同様の体験を共有することを目的として世界各地で独自に運営されているプログラムです。「x」は独自に運営されていることを意味し、TEDの定めた運用ルールに沿いながら、各地方の独自色を出して運営されています。2009年の開始以来、2014年5月までに全世界167カ国で通算10,000回以上ものTEDxイベントが実施されています。
そぅ、こんな世界的なイベントに、ガチで出演してきたんです。
そもそもなぜTEDxKOBEに?
時はさかのぼり、2015年の1月
知人から1通の連絡が
「TEDxKOBEがスピーカー募集してるから、オーディション出てみたら?」
その時点でなぜか申し込み期限前日という、よくわからない状況でイライラが止まらなかったんですが、
今回のイベントのテーマが
直訳すれば、「多様性の中に飛び込め!」です。
実は私「大阪の街を世界一面白い街に」という、とんでもないスケールだけでかい夢を持っておりまして、そんな夢を抱いて学生時代に僕が飛び込んだのは、NewYorkというまさにダイバーシティな街でした。
そこで見た世界に心を震わせたこと。
そして、そんな世界の実現を目指して今の活動があること・・・
応募するための資料(話したいアイデアなど)作成は徹夜でしたが、内容を書く手は最後まで止まることはありませんでした。
こうして、半ば勢いで滑り込んだスピーカー募集への挑戦は、無事に書類審査を通過。
次の審査では、実際にプレゼンをしてのオーディション。
「いや、これ本番のやつやん」てくらい赤い絨毯がひかれた会場で、超絶に緊張しながらお話させていただきました。
どう客観的に見ても、明らかに自分の話は他の候補者に比べて浮いてました。
自分で何度もツッコミました。「いや、チャンバラて。笑」
ただ、その”浮いてた”のが良かったのか悪かったのか、後日なんとか晴れてスピーカーとして選出していただきました。
ちなみに以下は、TEDxKOBEに掲載されているオーガナイザーからのオフィシャルメッセージです。
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居心地のよい日常から、「多様性」という可能性の海へ飛び出そう。お互いの個性を活かし合い、与え合う未来を創るため、意を決して飛び込もう。
神戸は開港以来、そのオープンな気質によって海外から多様な文化を受け入れ、独自の視点を加えて国内外へ発信してきました。親しみやすく、モダンで、ちょっとプライドが高い街。神戸のイメージは、そんな先人たちの活動から生まれたのだと思います。
一方現在、神戸にはこの街を誇りに思う素晴らしい人やコミュニティが数多く活動しています。しかしそれらの活動は、多様であるがゆえに多くの可能性を残しながらも、個別の歩みを進めています。多様な人やコミュニティが隣り合っているだけの状態では、せっかくの可能性も十分に活かせません。これでは「多様性」のある状態とは言えないのではないでしょうか?私たちはもっと互いを受け入れ、時には尊重し合いながらそれぞれの道を、時には共に手を取り合い、未来に向かって進むことができるはずなのです。
TEDxKobe 2015では、多様な立場やジャンルから生まれた「アイデア」を媒体として、私たちを取り巻く世界を再発見してほしい。そして、違いがあるからこそ互いに活かしあえる、互いに与え合う関係だから新たな創造性を発揮できる、そんな未来をともに描きたい。その想いをもって開催します。
「コミュニティ」とは、ラテン語の「互い」と「贈り物」を語源としています。私たちは、真の意味での「コミュニティ」は、単なる人の集まりを指すのではなく、違いがあるからこそ互いに与え合う関係性を意味しているのだと考えます。そんな関係で結ばれる人々の集まりは、この世界をより良く変えうる力を持っていると信じています。そして、このような「コミュニティ」同士も互いの違いを尊重し、活かし合える世界が、私たちの考える「多様性」のある世界なのです。
ようこそ、違いが祝福される「多様性」の世界へ!
Dive into Diversity
TEDxKobe オーガナイザー 舟橋健雄
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このメッセージを見て、パソコンの前で震えたのを、今でも覚えています。
この文章を書いた方、そして、この理念の元に集う人たちとご縁があったこと、本当に心から誇りに思います。
そんなこんなでTEDxKOBEのスピーカーになった僕ですが、合格のお知らせをいただいてから、2週間に1回ほどスタッフの方とプレゼン内容をブラッシュアップしていくという作業が始まりました。※他のスピーカーの方はどうかわかりませんが
これがまぁ、大変だったんです、まじで。笑
というより、僕を担当してくださったお2人には本当に頭があがりません。。。
なんせ私、実は話す内容が確定したの・・・
本番の3日前でしたから。笑
実は僕の話にはTEDとして話す上で重要な”あること”が欠落していて、それを見つけるのに本当に苦労しました。※詳しくは後編にて
内容が固まるまで何日も何時間も、担当のお2人はずぅーっと僕の話す内容を考えるのに付き合ってくれていたんです。
しかも、あげく担当以外のスタッフさんも、入れ替わり立ち代わりブラッシュアップをお手伝いいただき、、、本当にお世話になりました。。。反省
と、そんな苦労(スタッフさんの)もありながら、なんとか内容も固めることができ、いよいよ本番が近づいてきました。
前日リハーサル
2015年5月23日(土)
自分が積み重ねてきたもの、今まで感じてきたもの、そして、これから作っていきたい世界
それらを全て詰め込んだプレゼンを用意し、挑んだ前日リハーサル
本番の会場、集合の12時に入った私を待っていたのは、
どん!
どどどん!!
スーパー興奮するカッコいい装飾の数々と
泣きそうなほど引き伸ばされた、ふくよかな自分でした。
・゜・(ノД`)・゜・
軽くへこみながら、案内されたのはスピーカー用の楽屋。
普段はイベントで当然こういう楽屋ってものは用意するが、いざ自分が用意される側に回るとソワソワして仕方がなかった。
他のスピーカーの方とは、リハーサルの時間が少しづつズレているため、楽屋は一人。
案内してくれた大学生らしき可愛いスタッフが
「では、またお時間になったら呼びに来ますので!ごゆっくり!(バタン!)」
・・・さ、さみしい( ゚Д゚)
一人でいるソワソワが我慢できず、散歩に出かける。
・・・担当の子に見つかって軽く怒られる( ゚Д゚)
でも落ち着かないので、なんとか会場内のロビーをウロウロするのは許してもらう。
ロビーをウロウロ徘徊する。
準備に走り回るスタッフの皆さんがたくさん。
ただ皆さんすれ違った後に、小さい声で
「あぁ、あれがチャンバラの人か」 「何あれ、刀やん。笑」 「肩についてるボール、何あれ?」
・・・大人しく楽屋に戻りました( ゚Д゚)
そんなこんなで時が過ぎ、リハーサル。
何気に驚愕なのが、全てオンタイムでリハが進んでいったこと。
イベントに関係する者として、改めて思います。
TEDxKOBEのスタッフは本当に素晴らしい仕事ぶりでした。
普段は裏方の人間だからこそ、ひしひしと感じました。
このイベントには、本当にたくさんの人の努力と時間と情熱が詰め込まれている、と。
改めて、スタッフの皆様に、この場をお借りして御礼申し上げます。
TEDxKOBEのステージは、最高でした!!
リハの後は前夜祭
何気に人見知りなもんで、緊張しながら会場に入るが、たまたま持ったままだったスポンジソードがたくさんのご縁をつないでくれた。
「その刀持ってみてもいいですか!?」 「これ持って写真撮らせてください!」
どうやらチャンバラソードはコミュニケーションアイテムとして、とんでもないポテンシャルも秘めているようです。コレガ、アソビノチカラ( ゚Д゚)
その前夜祭が楽しかったかどうかは、この写真の通りです。
金谷さんのビン、須本さんのポーズ、そしてHAIOKAさんの顔が謎すぎる。笑
やりたかったカウントダウンボードをスピーカーの方全員と、最後の最後に持たせてもらいました♪
で、前夜祭が終わり、解散。
他のスピーカーの方々も、スタッフに挨拶を済ませ、帰っていきます。
僕はその日は近くに宿をとっていました。
だから終電を気にする必要もなく、またなんとなく、そのまま部屋に戻る気にもなれなかったので、会場前の公園でプレゼンの練習をすることにしました。
その公園には綺麗な川があり、階段で川岸まで下りていけます。
そこは僕がこのオーディションを受ける直前まで内容を練っていた場所でした。
あれから数か月、スタッフの方と共に何度も何度も内容のブラッシュアップをし、本当に長い時間を一緒に過ごしてもらいました。
少しづつ、少しづつ、積み上げては崩し、積み上げては崩し・・・
でも最後には本当にスッキリと、シンプルなお話が残ったように思えました。
正直、自分に自信なんて本当に持てませんでした。
あんな拡大された顔をでかでかと貼られてるなら、堂々とすればいいのに、やっぱりどうしても苦手なままなんです。
でも今回は、自分の信頼する人たちが、自分を選んでくれた。
そして、最後まで内容を練るのに付き合ってくれて、一緒に「これでいこう」と頷いてくれた。
そのことだけは誰がなんと言おうと信じられたし、そこについてはしっかりと胸を張れた。
恥ずかしながら、何十回、何百回練習をやっても腹をくくれなかった僕を奮い立たせてくれたのは、 もう終電もなくなるだろう時間まで消えることはなかった会場の明かりです。
「明日は楽しもう。」
本番前日の夜、 やっと覚悟ができました。