日本刀と日本文化|刀にまつわる言葉と形状について

戦国
katana ことわざ 日本刀 武器

本物の刀を握ったことはありません。
ただ、僕には、産まれたときから携えた一本の刀があります。
ゼロワンメンバー最年長者として、最も長く刀を振るっている男とのして、今回、刀についての知られざる秘密に迫りたいと思います。

 

先に暴かれた秘密

せっかく、刀の秘密について語ろうとしたんですよ。
クリスマスプレゼント代わりに、皆さんに届けようと思ってたんですよ。
そしたら、ゼロワンの無刀専門、別名破壊神こと藤根氏にあっさりと先を越されてしまいました。
さすが破壊神です。
人のメンツをあまりにもあっさりと破壊してくれます。

 

おまけにあれですよ。
無刀専門って言ってるくせにメチャクチャ刀の作りを専門的に書いてるし!
っていうかメッチャ面白いし!
嘘つきかこのやろう!

日本刀の美しさの秘密とは?現代工学から見た日本刀!

必見です。

もうこれだけ面白い内容で日本刀について書いてくれているので、もうやめようかなって一瞬思いました。
とはいえ、ここまできたら僕もあとには引けません。
というわけで、ここは僕なりの視点で日本刀の魅力に迫りたいと思いますので、ぜひとも二つあわせてどうぞ。

日本刀とは?

さて、みなさんご存知の日本刀。
いわゆる「折れず、曲がらず、よく斬れる」を実現した日本固有の鍛冶製法によって作られた刀剣全般のことを古来より「日本刀」と呼び、独自のブランドを築いてきました。


 

 

 

 

 

 

 

様々な特性を持つ日本刀ですが、特筆すべきはやはりその切れ味。
圧倒的な切れ味を持つその威力がどれほどのものなのかを、もっともドラマチックに理解できる動画がこちらです。
(トリビアの泉)
https://www.youtube.com/watch?v=e-RRGIIdBsk

 

時代と共に進化していった日本刀

今でこそ、日本刀は世界に誇る日本の文化ですが、最初からそうだったわけではありません。

「馬ならば日向の駒、太刀ならば呉の眞刀」

これは、第33代推古天皇の時代(610年頃)における日本刀の評価です。

 

つまり、「馬は日向(宮崎県)産が一番!でも、刀はやっぱり中国(呉)産ね!」といわれるように、日本刀のレベルは隣国に大きく見劣りするようなものでした。
しかしながら、時代とともにそのクオリティは高まります。
室町幕府第3代将軍、足利義満の時代には、日本刀は特に中国での芸術的価値が高まり、勘合貿易の主力商品の一つとなりました。
金閣寺建立は、日本刀あってのものだと言っても過言ではありません。

 

以降、武器として、日本の戦国の世を彩る数々の名刀が誕生することになります。
これも、日本人のたゆまぬ努力の結晶といえるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

日常生活に深くとけ込んだ刀にまつわる言葉


さて、先ほど僕は、日本刀を日本の文化といいました。
文化と言うからには、日常に深く、そして気付かないほどに浸透しているということです。

 

みなさん、こんな言葉を使ったことはありませんか?
「切羽詰まる」「元の鞘に収まる」「しのぎを削る」 「目貫き通り」 「そりが合わない」 「焼きを入れる」 「相づちを打つ」 「左側通行」 「抜き打ち」 「付け焼き刃」 「折り紙付き」

これらは、すべて日本刀にまつわる言葉から派生しているのはご存知でしたか? いくつかみていきましょう。

 

切羽詰まる

これは、物事が差し迫ってどうにも切り抜けられなくなることを言いますが、元々は、日本刀の鍔(つば)に添えてられている楕円形の金物「切羽」が、血などで汚れて抜けなくなることを「切羽詰まる」といいます。
切羽が詰まったら「死亡フラグ成立」です。
要は、とんでもない状況ってことです。

 

目貫通り

今では、街の中心部分の大通りや、祭りなどで最も賑わう通りのことを言いますが、元々は、刀が柄から抜けないようにしっかりと差し止める釘のことをいいます。
これが派手な装飾のものが多く、重要であることと派手なことの両方の意味を含めて、中心的で派手なにぎわいのある通りのことをそう呼ぶようになったのだとか。

 

焼きを入れる

いわゆる不良グループなどでよく聞かれる言葉で、後輩などを制裁する場合によく使われますが、元々は、そんな意味ではありません。

刀鍛冶が、打った刀を高温で焼き、そのご冷水で急冷して強化することを「焼き入れ」といいます。

刀の強度を生み出す最後の工程であり、奥義となるのがこの「焼きを入れる」ということです。

これが転じて、気を引き締めることや、より強くするという意味となって、不良グループが好んで使うようになったのかもしれません。

 

折り紙付き

これが日本刀由来と知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。

この意味は、今も昔も変わらず、ひと言でいうと「品質保証」です。

「あのマシンの性能は折り紙付きなので安心してください。」などと言いますよね。

豊臣秀吉が自らが所有する刀剣類の鑑定を鑑定士に依頼し、鑑定士が認めたものにのみ折り紙が添えられるようになったことで「折り紙付き」という言葉がうまれたそうです。

 

 

なるほど。

日本刀が生んだ言葉の数々は、日本の文化にしっかりと根を張っているんですね。

その他の言葉も、すべてでてきますので、気になる方は調べてみてください。

時代とともに変わる日本刀の形状「反り」

さて、話を日本刀の特性に戻しましょう。
日本刀の斬れ味については前述のとおりですが、もうひとつ、日本刀独特の特性があります。

それが「反り」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

(右が古い時代の刀で左に進むほど新しい刀になります。)

平安時代以前、いわゆる高い価値が認められていなかった時代の日本刀は、見てわかるとおり、日本刀らしい曲線がありません。
しかし、平安後期以降、急に日本刀らしい反りが生まれます。

 

なぜか?
みなさんは、この時代以降、日本がどのような時代に突入するかご存知ですか?
例えば、平将門の乱などは聞いたことがあるでしょう。
これが起こったのが940年です。
その後、源氏と平氏の覇権争いであるいわゆる「源平合戦」にはじまり、1274年文永の役と1281年弘安の役という2度にわたる元寇、そして南北朝戦争、1467年応仁の乱からはじまる戦国時代と、日本は戦に次ぐ戦の時代を迎えます。

 

戦いにおけるカギは、もちろん武器の殺傷力です。
そういう時代背景もあって、日本刀はより高い斬れ味を生むために「反り」が生まれたと言われています。
逆に、江戸時代(8〜9)、昭和初期頃(11)になると、平和な時代がやってくるので、反りがあまりなく、シュッとした感じの形状になっています。

 

つまり、日本刀が武器として「必要とされるときほど反り返っていた」ということです。
ひと言でいうと、必要なときほど刀には反りがうまれるということです。
使えば使うほど反りが生まれるといっても過言ではありません。

 

そう、日本人の持つ刀も同様です!

まぁそれも、日本が平和ってことのあらわれかもしれませんね。
反りの強度については、藤根氏のブログに詳しく掲載されているので、ぜひそちらをご覧ください。

 

日本刀の魅力をひと言で表現することは難しいですが、あえていうならば、それは「オンリーワン」ということではないでしょうか。
同じ刀鍛冶が、同じ製法、同じ素材で2振りの刀を作っても、同じ刀にはなりません。

「この世にたった一振り」

その響きに、多くのサムライ達が酔いしれてきたことは想像に難くありません。
ゼロワンの刀は、他では決して手に入りませんし、もっとも使いやすく作られています。

チャンバラ合戦-戦 IKUSA-にふさわしい刀はこれだ!スタッフが刀の検証を行ってみた

 

でも、できるならば自分だけの一振りが欲しいものです。(産まれたときから持っているものを除く)

近い将来、チャンバラ合戦もただ戦うだけでなく、自分だけの刀を持って戦う日がやってくるかもしれません。
むしろやってほしいしやってみたい!

 

オンリーワンの刀で戦うチャンバラ合戦を一緒に夢見てみませんか?

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