ちょっと自己紹介!
チャンバラ合戦-戦IKUSA-創設メンバーであり、コーヒー専門店SANWA COFFEE WORKS店主。
コーヒー専門店であることから「茶人」と命名した。
茶経〔世界最古の茶に関する書物〕
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チャンバラ合戦-戦IKUSA-の合間にちょっとしたブレイクは必須。
そのティータイムを充実させていくべく、この茶人ブログでは、お茶を軸に様々な歴史を紐解いていく。
実はこう見えても私4歳から10歳まで茶道-表千家-を母の影響で習っていた。
コレも何かの縁のように今は感じます。
ちょっとした空き時間にまったりしたリラックスタイムをお届けすべく誠心誠意対応していきます。
茶のはじまりはどこにあるのか?
まず、茶人ブログではその原点を調べていこう!
「茶経(ちゃきょう)」
中国,唐代の茶に関する最古の書物。
[内容]
上巻は茶の起源,茶を作る道具や製法
中巻は茶器
下巻は煮立て方,飲み方,文献や産地などを記している。
[データ]
著者:陸羽
年代:西暦760~763年頃刊行
「一 茶の起源」
茶者、南方之嘉木也。
一尺二尺迺至數十尺、其巴山峽川有兩人合抱者、伐而掇之。
其樹如瓜蘆、葉如梔子、花如白薔薇、實如栟櫚、蒂如丁香、根如胡桃。
………
わからん、わからん。
久しぶりの漢文。中学・高校時代から苦手な分野。
と思いきや現代は既に丁寧に翻訳したものもアップされている。
すばらしい世の中だ。
本文はこちら:http://members.ctknet.ne.jp/verdure/cyakyou/01.html
でもわからんなりにじっくり読んでいると、
ふむふむ、すこしずつわかることもあれば、わからないこともある。
起源、器具、創り方、飲み方などなど。
760年代には現代茶文化の骨格が既に出来上がり、土台は変わっていないように感じた。
-茶経ラスト————–
以絹素或四幅、或六幅分布寫之、陳諸座隅、則茶之源、之具、之造、之器、之煮、之飲、之事、之出、之略、目擊而存、于是茶經之始終備焉。
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絹素の、あるいは四幅、あるいは六幅のものに、これを分けて写し、座の諸隅に掛けておけば、茶の源流から、茶具、製造、茶器、茶煎、茗飲、逸事、産地、略式が、一目で見られる。このようにして、茶経の始終を備えることになるのである。
—————
いつでも、どこでも、目に映るところに茶の事を示しておき、学ぶ。
茶の啓蒙への意欲をパワフルに感じさせるこの一文に心躍らされた。
現代、この世の中にはさまざまな茶で溢れている。
でも本物の茶を理解できているのか?
そう自分の心に問いただしたい。
常に本質を見抜ける男になるために…
コーヒー専門店の店主として、珈琲をcoffeeをもっと理解してもらい、愉しんでもらい、本質を味わってもらえるものにしなければ。
さぁ、明日もおいしい珈琲を淹れよう。
茶人・西川隆士より。
—参考にした資料やサイトはこちら—
■茶経全文
■amazon(茶経)
■茶文化録→陸羽と茶経