BGMが鳴りやみ、静粛した中、
文字だけが映し出された。
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1981年7月20日
あの日はとても暑い日でした
もう子供はできない
そういわれていた私の元に
産まれてきてくれた男の子
この子は神様がくれた子だ
そう思いました。
あなたがしたいと言うことは
ほとんど止めませんでした
この世に産まれてきたからには
本当に大樹自身が
あぁ産まれてきてよかったなぁ
生きがいがあるなぁっていうか
そういう風に感じられたら
一番だと思っているので
こう育てたいとか
こうなって欲しいとか
あまり考えたことないです
他人が幸せだろうなと思っても
本人がそうでない場合もあるから
だから人がどう思おうと
自分が幸せだと思えればいいと思っています
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教育方針は無し
なによりもあなたの幸せを願っていました
仕事で家にいないときでも
寂しい思いはさせまいと思っていました
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一度ただいまって言った時に
お母さんがいないと寂しいって言われたので
「ただいま」っていう時間には帰ってるようにして
そーっと帰っていたら
(大樹が)ドア開けて帰ってきて「ただいま」って言って
ドア閉めて「おかえりなさい」って自分で言ってたのね
だから
「お母さんいるよ」って
「おかえり」っていったら
その顔がよかったもんだから。。。。
やっぱり帰ってきた時は
家にいる方がいいんだと思って
それからは必ず
大樹達が早いか、私が帰るのが早いかって感じで
(仕事を)中抜けして出てきて
「おかえりなさい」を言うようにしたんです
振り返ったあなたの笑顔
それが今も忘れられません
大切にしてください
家庭 健康 二人で作る未来
そして相手の気持ち
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分かったような気持ちになるもんだと思うの
長く暮らしていると
でも 一緒にいる時間を考えたら
そんなに長くはないんだよね
そう思うのね
普通は働いているわけだしね
食事の時には会話しても
お互いお風呂に入ったり家事したりしてたら
本当に延べにしたら
1週間に何時間になるのかなって
お互いの顔を見てるだけで
分かった気になるってすごくあると思うのね
だから会話は大切ですよね
分かった気にならないでね
感謝の気持ち
ごめんなさいの一言
愛してるという気持ち
言いすぎる必要はないけれど
大切な言葉です
小学校5年生の時に
お母さんは何か買ってくれる旦那さんがいないから
僕が買ってあげるって言ったの
じゃぁちょっと高いけど
指輪買ってもらおうかなって言ったの
冗談で(笑)
そしたら、うん 本当に買ってあげるよって
じゃあ貯金おろしに行こうって
すぐに通帳をもってきたの
それで買ってくれたのね
それを大事にして
参観日なんかにつけて行って
今回亜希ちゃんにあげたの
初めて貰った指輪だからって
あげる人が出来てすごいうれしかった
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”ルビー”にした理由を
教えたことがあったでしょうか
ルビーはあなたの誕生石
最初からあなたのお嫁さんにあげようと決めていました
北海道にいる家族も
あなたの幸せを祈っています
親は子供を育てている間に
たくさん感動をもらっています
産まれたその瞬間からもらっています
29年前のあの夏の日に産まれてきたあなた
たくさんのことを乗り越え
男として強くなったあなたが
見せてくれた今日の晴れ姿
幸せそうなあなたを見て
私はあなたの何倍も幸せです
いつまでも幸せでいてください
どんどん幸せになっていってください
これからも見守っています
母より
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ごめんなさい、僕が間違っておりました。。。
大樹君は大魔神なんかじゃなりません。
思春期の少年という表現も、本質をとらえていませんでした。
一人で「おかえり」と「ただいま」を言う純粋な男の子です。
お母さんにルビーの指輪をプレゼントする純粋な男の子です。
そう、とても純粋だからこそ、
今までの僕の接し方が悪かったのだ
僕が恐れているから、襲ってくる
僕がにげるから、追いかける
僕が媚びるから、圧をかけるのだ
これからは赤坂母様のように
ニッコリと微笑むことにします。
きっと大樹君も
菩薩の様な笑顔で返してくれるだろう。
ブログを読んで頂いている皆様、
大樹君を見かけたら、合掌礼拝し、ニッコリと微笑えんでみませんか?
きっと、皆様にも微笑んでくれるはずです。
そこにはもう、圧力なんて生まれないはずです。
下剋上 完
※ 合掌礼拝:お徳をたたえ、敬うこと
(そんな人ならNPOの理事長になられてもいいなぁ・・・)