
漫画の必殺技をガチでやってみたシリーズ、第一話 「伝説の始まり」
みなさんこんにちは。三度の飯より漫画が好きな、チャンバラ運営スタッフのみやか(@6_miyaka)です。
私は今、「漫画ソムリエ」を目指しています。
稼いだお金は漫画に捧げるマンガ狂の私には、ある抑えきれない欲望があります。それは、、、
「漫画のキャラクターが使う必殺技を習得した、最強の主人公を育て上げたい」
武者震イガスルデアルヨ
これを思いついた時、私天才かと思たね~アルヨ~
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やはりいつの時代も最強という存在は、人の心を奮い立たせてくれる。しかし私は、完成された最強になど興味はない!先ほども言ったように、育て上げたいのである。
欠陥状態からスタートし、物語を追うごとに少しずつ最強へと成長する。あぁなんて魅力的なのだろうか。
想像してみてくれ。主人公がはじめから完璧で、ただただ強くなる物語なんて、、、面白いだめだ!(…思わず心の声が漏そうになった)
現実世界で考えてみよう。NPO法人ゼロワンの主人公的存在である理事長の米田真介。彼は完璧すぎる。
イケメン、イケボイス、爽やか、高身長、イケボイス、やり手、イケボイス、、、こんな完璧な主人公に共感できるだろうか。
欠陥だらけだった主人公が、完璧人間を倒す物語。これのほうが何倍も、何十倍も盛り上がるのではなかろうか。(だってほら、完璧人間てモテるやん。モテる奴って、やっぱ魅力あるやん。そんな奴に勝ちたいやん)
だから私は育て上げた最強の主人公で、NPO法人ゼロワンの主人公的存在である理事長の米田真介を倒す!
問題はどのメンバーを育てるかだ。最強の主人公に必要な要素、、、まず欠陥だらけ、でもそこそこの運動神経、チャンバラ愛、サムライ魂、悪くはないビジュアル、漫画好き、中二病…。(いや、もはや運動神経と中二病さえあればいける気がする)
上記の要素に満ち溢れた中二病をこじらしているゼロワンメンバー、、、
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いた!ゼロワンの大阪代表、池嶋亮ぉぉぉ
大阪代表をしているのだから、チャンバラ愛は高いはず。学生時代に部活で剣道をしていたらしいので、サムライ魂もそれなりに備わっているはず。50m走は6.3秒だったと自慢されたことがあるので、運動神経も…良いはず。
ただ漫画は、るろ剣以外好きなものを聞いたことがないが、漫画ソムリエの私がいるので問題はない。そして今年で28歳になるというのに、未だに脳内が少年ジャンプ。…ジャンプ。
最近小太りが目立っているが、ビジュアルは大目に見るとする。他に人を探すのが面倒だから。
というわけで、主人公になってくれるか交渉してみます。
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ピロリロリン
テンション高いスタンプキタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!
中二病の大阪代表に趣旨を説明したら、簡単に乗ってくれました。マジちょろすぎてワロタ。
もう一度言います、マジちょろすぎてワロタ。
ということで後日、大阪代表を呼び出しました。
見た目は大人、頭脳はジャンプ、その名は池嶋亮
ついに最強の主人公を育てる日がやってきました。下っ端の私が大阪代表を最強の主人公に育て上げる。あぁなんて気持ちの良い企画なのだろう。
お腹の底から笑える アヒャヒャ(゚∀゚≡゚∀゚)ヒャヒャヒャ
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え?
なんか怪しい人が近づいてくるぅぅぅぅぅぅぅ
…剣道着を着てくるなんて、誰が予想したよ。気合いの入り方が半端じゃない。斜め上をいく気合いに私は驚きが隠せない。
「この企画を聞いた時、めちゃくちゃテンション上がったわ」
「…それはよかったです」
「高校生の時に剣道が強くなりたくて、人形相手に斉藤一の牙突零式を練習してたんだよねぇ」
(…この人やばい)
動揺のしすぎで震えが止まりませんが、大阪代表が企画に乗ってくれたので、とりあえずよかったです。(ただこんな人が大阪代表だなんて、ゼロワンは大丈夫なのか…)
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気持ちを切り替えて、記念すべき一回目の習得する技を決めようと思います!
「どの技がいいかな〜♪」
「あっ漫画はるろ剣でよろしく」
「……… 」
いやいやいや、ここは漫画ソムリエが漫画を決めるところ!って、、、
何散らかして楽しそうに漫画読んでんだよ!
※このあと強く説教させて頂きました
「ぼくさ、るろ剣以外あまり知らないんよね」
(…予想はしていたが、先が思いやられる)
てなわけで、自動的に第一回目は「るろうに剣心」になりました。
最強の主人公への第一歩
※ここから先は多少のネタバレを含みます。るろうに剣心を読んだことがない人は、読んでから見てね!
るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- とは
1994年から1999年にかけて、集英社で出版されている「週刊少年ジャンプ」で、和月伸宏先生が連載されていた漫画である。
明治時代初期の日本が舞台の漫画。大半のストーリー、登場人物はオリジナルのものだが、赤報隊や新撰組、明治政府内務卿の大久保利通など、実在人物の登場や史実も組み込まれた内容である。日本に留まらず、海外でも大変人気のある漫画で、アニメ化や実写映画化等もされた不朽の名作だ。
るろうに剣心の世界に憧れた人も多いはず。私もその内の一人で、宗次郎と瞬天殺に憧れ、脳内で宗次郎になっておりました。
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「亮さん、るろうに剣心に出てくるどの技にしますか?」
「九頭龍閃は人形相手に練習してたから打てるよ」
(また出た人形。この人本当に友だちいなかったのかな)
しかし九頭龍閃まで打てるということは、飛天御剣流の奥義、天翔龍閃を習得できるのではないか…!
九頭龍閃(くずりゅうせん)とは
飛天御剣流の技の一つで、奥義「天翔龍閃」の伝授の試験のために開発された技である。神速を最大に発動させ、剣術の全九方向の斬撃を同時に繰り出す乱撃術にして突進術。
常人には不可能といえる九方向同時攻撃を、神速にて実現させた技だそうです。まぁとにかく速い。ものすごく速い。
ということで、お手並み拝見。まずは九頭龍閃を打ってもらいました。
おっっっそ!
見た目からすごく気合いが入っていて、あれだけ自信満々に打てると言い張るものだから、それなりに打てるものなんだと思っていたけれど、、、遅すぎないか。けれど現実世界で再現しようと思うと、こうならざるを得ないのか。そもそも九方向ちゃんと打てているのか。
しかしまぁよくもあんなに自信満々に打てると言えたもんだ。これは企画を止めて人選を考え直すべきか…。
「いやぁ10年経っても鈍らんもんやな!」
(…こんなにもイキイキとした大阪代表を止めることは、私にはできない。昔はずっと一人で、それも人形相手に練習していたんだもんな)
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てなわけで、続行が決まりました。一話目にしてこの企画、正直不安要素しかありません!
温かい目で見守ってやってください!
先ほど説明しましたとおり九頭龍閃は、奥義「天翔龍閃」の伝授の試験のために開発された技になります。なので今回大阪代表には、天翔龍閃を習得してもらいます。(本人は九頭龍閃を打てていると思っているので)
天翔龍閃(あまかけるりゅうのひらめき)とは
飛天御剣流の奥義。超神速の抜刀術である。右足を前にして抜刀する抜刀術の常識を覆し、抜刀する瞬間に絶妙のタイミングで左足を踏み出す。その踏み込みにより刀を加速し、神速の抜刀術を超神速にまで昇華させる。
まずは右足を前にして通常の抜刀の体勢から、
生と死の間の絶妙のタイミングで左足を踏み出し、
その踏み込みで刀を加速させ打つ!
天翔龍閃はこんな感じです。打てれば相当かっこいい。果たして大阪代表は、この天翔龍閃を自分のものにすることができるのか。
天翔龍閃、習得完了
はい、無事に習得できました。見てください、この大阪代表の清々しい顔を。(マジで友だちいなかったのかな…)
ここで企画のおさらい!この企画は、大阪代表の池嶋亮を最強の主人公に育て上げるため、大阪代表に、漫画のキャラクターが使う必殺技を習得してもらいます。そして最強の主人公になった時、ゼロワンの理事長の米田真介を倒すというものです。
ただ必殺技を習得するだけでは最強の主人公にはなれない。なので、必殺技を習得する度にゼロワンメンバーを一人ずつお呼びし、戦ってもらおうと思います。
大事な初戦はどのメンバーと戦ってもらおうか…。
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NPO法人ゼロワン 大阪本部所属、藤根友也!
ゼロワン1真面目だと言っても過言ではない。やはり初戦の相手はこの男しかいないだろう。
大阪代表の習得した必殺技が実際に通用するのか試したいので、企画の趣旨は伝えずに呼び出します。
嘘っぽさしか感じられませんが、チャンバラの強化練習を一緒にしてほしいという理由で電話してみたいと思います。果たしてこんな理由で引っかかってくれるのだろうか…。
プルルルル~
「はい、藤根です」
「お疲れ様です、佐々江です。藤根氏、今度チャンバラの強化練習を一緒にしてくれませんか?私チャンバラ弱いので、強くなりたくて…」
「強化練習?いいよ。…二人でするの?」
「ありがとうございます!あと数名に声かけているので、
詳しいことはLINEしますね!」
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OK頂きました。マジちょろすぎてワロタ。もう一度言います、マジちょろすぎてワロタ。
呼び出しは成功したので、決戦が楽しみです。
初戦の相手、藤根友也登場
ついに大阪代表が最強の主人公になるための、大事な初戦がやってきました。私が思い描いていたシナリオとは違うところもありましたが、てかもはやほとんど狂わされましたが、無事にここまでこれました。
一話目から不安要素しかない漫画なんて、そう無いぞ。
さて、そろそろ藤根氏が来るはず。
まだかな~
んっ?!
えええええええ!!!何でこの人道着を着てきているの?!?!てか似たようなシーンをどこかで見たよ私…。
「チャンバラの強化練習だからさ、僕の一番動きやすい格好で来たんだけど、亮ちゃんも剣道着やん!」
(ゼロワンは何故、こんなにも変な人ばかりなのだろうか…)「藤根氏、今から亮さんと戦ってください」
「えっ亮ちゃんと?戦うならウォーミングアップとかしたいんだけど」
さすがゼロワン1の真面目、藤根友也。ウォーミングアップはケガをしないためにとても大事です、はい。
「準備OK~!」
「はい。では亮さん、お願いします」
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ヒュ~
…なんて都合よく風は吹きません。(※なんなら撮影日は豪雨でした)
ではいよいよ初戦、決戦の刻。池嶋亮vs藤根友也の戦いが始まります。
戦いの様子は動画をご覧ください。
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うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
大阪代表の悔しい叫び声が大阪一帯に響き渡る。勝者は、藤根友也!天翔龍閃はチャンバラには通用しないということなのか。いや、大阪代表が使い切れてないだけという可能性もある。
「えっ、何でそんなに悔しがってんの?!」
企画の内容を知らない藤根氏からすれば、大の大人が遊びで負けて、すごく悔しがっている気持ち悪い光景に驚くであろう。
ということで、ここで藤根氏に企画の説明を。
「その企画めちゃくちゃ面白いやん!僕も亮ちゃんの仲間になりたい!」
(マジか…)
まさかの展開に、またしても私は驚きが隠せない。しかしまぁ仲間が増えていく漫画は世の中にたくさんあるので…ね。えぇどうぞお仲間になってくださいませ。
「どうぞ」
「やった~ありがとう!亮ちゃんに話してくるね~」
「抱き合っちゃってるよ。地獄絵図だな。ついていけねぇわ」
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てなわけで、新しい仲間?が加わり、大阪代表の最強の主人公になるための物語の幕が開けたのでした。
第二話につづく