
NPO法人ゼロワンこれまでの歴史 〜第2章〜発展期編
皆様こんにちは!
大阪副代表の瀬上です。
第一章では、創立メンバーへ立ち上げ当時の話をインタビューしました。
(NPO法人ゼロワンこれまでの歴史〜第1章〜創立期編)
創立時のワクワク感と、全てが手探りの中での開催の話はとても興味深い内容でしたね。
第二章では、
「ゼロワン発展期」
と題して、今のチャンバラ合戦–戦IKUSA-(以下チャンバラ)のスタイルを確立、オリジナルアイテムの開発やゼロワンの法人化に携わったメンバー。
池嶋亮、若林聖子、赤坂大樹、阿世賀淳!!
こちらの4人へインタビューをしていきたいと思います。
活動が本格的になり、NPO法人化させるという重大な時期を支え、創り上げてきた皆さんのお話です。
ぜひ最後まで読んでください!!
目次
当時は体育会系!? 個々人のスキルを活かし活動も加速!
それではよろしくお願いします。皆さんは、第一回開催後、間もなくメンバーになったとお聞きしています。活動が活発になってきたゼロワンへ入って、苦労したことはありましたか?
当時は運営メンバーに加入したら、すぐリーダーとして案件を自分で企画して、自分で司会をして回さなければならなかったから、それが大変だったかな。
すぐに企画を持つってすごいですね。今は役割を決めてチームで動いているので、想像できないです。
そうだよね。今でこそ考えられないことだけど、体育会系のノリがあって、野に放たれた感が強かったな。笑
私は、創立メンバーの西川と綾ちゃんの3人で、新しいルールを作ったこと。これも学生の文化祭みたいな感じで手探りだったよ。
(↓真夜中に実験をしている様子。写真の粗さが当時の手探りで頑張っていた様子を伺えますね。笑)
そういえば最初の頃、命をカラーボールではなく、風船でやっていましたよね。
そう。全部手作業で膨らますのが大変だった。
参加人数×合戦数分の数が必要だから、多い時で600個くらい準備してたよ。酸欠で倒れるかと思った。笑
準備だけで一苦労ですね。。。
現場へ行く車内は毎回、風船に埋もれながらで。扉を開ける時に風船が飛んでいかないようにするのに皆必死やった。笑
終了後は割れた風船のごみの回収もあって、本当に大変だったよ。
私も、砂浜での開催の時、風船の見張り番がいたのを覚えています。笑
目指すはオリンピック!チャンバラを世界へ通ずる遊びに!!
第一章であった、「大阪を世界一面白い街に!」という目標に向け、どのように活動されていったのですか?世界一といっても、具体的にイメージしずらいのですが、これ!!っていうものはあったんですか?
僕は、自分以外でこの想いを実現させようとしている人たちを初めてWEBで発見して、活動に参画したんだけど、チャンバラ合戦は、大阪の持つ資源や可能性を引き出せるコンテンツだと思ったんだよね。
リソースはあるなって確かに感じたね。
西川が運営するSANNWA COFFEE WORKSでした話し合いの中で、沢山のアイデアが出てきたよね。
そうだね。「チャンバラ合戦を、スペインのトマト祭り、タイの水かけ祭りのような世界で誇るお祭りにする。イベントの前は、近隣のホテル代が上がるほどの影響力あるお祭りにする。」って話してた!
「チャンバラ合戦を大阪の名物イベントに!!」「観光本の最初に紹介されるような、その街の顔となる企画に育てる」って話もしてたよね。
他には、「学校で鎧を作るワークショップなどをしたい。」っていうのもあったね。
鎧を作るワークショップは、2017年の夏、京都で「戦国ワークショップーTERAKOYAー」として実現しましたね。
もっと出ていたけど、一番インパクトが強かったのが、「オリンピックの選手村で開催したい」っていう話。
うん。オリンピックでの開催に向けてコミットした動きっていうのを意識して、俺は活動してきたところがあるかな。
2020年に東京で開催されますね!あと2年。言葉が通じなくても、一緒に体験できる日本文化としてチャンバラ合戦を実現できたら本当に最高ですね!コミットした動きを全員が意識することも重要な気がします。
NPO法人ゼロワンの発足。オンリーワンの存在へ。
目指すものが出来、活動がより本格的になってきたと思いますが、任意団体だったゼロワンをNPO法人化させようとなったのはどういった経緯からですか?
想いを実現させるために、事業体としてNPO法人が一番イメージに近かったからかな。篠田さん、小西さんと僕の3人でチームを立ち上げて進めていって、2013年12月に”NPO法人ゼロワン”として大阪市より認定を受けたよ。
そうそう。社会的信用が無いと、行政や企業からも発注してもらいにくい。って話し合ったよね。
法人化するにあたり、苦労したことはありましたか?
”決めないといけないこと”が多かったことかな。理事長や団体のミッションとかね。苦労というより、法人化するステップを踏むことで、改めて自分たちの活動の意義を考える機会になって、メンバーが成長できる機会になったと思う。
NPO法人化して変わったことはありますか?
行政からのオーダーを受けやすくなって、活動の幅が広がったなと感じたよ。NPO法人化した狙いが、実現できて良かったなって。ミッションが出来たのも大きかったと思う。全体の共通認識となって、一部の人しか語れなかったものが、全員語れるようになることで受注の幅が広がって、イベントも増えたよ。
そうなんですね。そのミッションとは何かお聞きしても良いですか?
もちろん。京都と滋賀の境にある、Wi-Fiや電波が届かない古民家で2日間、皆で寝ずに考えたミッションのことね。
←古民家「マチイハウス」
米田さん!?どこから現れたのですか!?笑
ミッションは組織にとってとても大切なことだから、話さずにはいられず。。。
そ、そうですね。ミッションは私たちの使命とも言えますしね!
それでは、ミッションの誕生については、創立メンバーの米田さん、篠田さん、花見さんも交えてお聞きしたいと思います。
「外遊びを再び日本の文化へ」ミッションの誕生。
外部との接触を遮断される環境でストイックに実施されたミッション合宿についてお聞きしていきたいと思います。まず、合宿前に準備されたことはありますか?
事前に準備したのは2つ。1つは、今でいうところの「どんなインパクト」をチャンバラ合戦によって生み出すのか?を予め考えてきてもらったこと。2つ目は、NPOについて皆あまり詳しくなかったので、「NPOがどういう組織なのか」書籍を通じて学んでもらうということ。これらをしたことで、ミッションをつくる重要性や認識を共有して、合宿にのぞめたと思うかな。
準備したことは、篠田さんが話してくれた通りで、僕個人としては、広告会社で勤めていた時に得たミッションやビジョンに関する情報・知識を、資料にまとめて持って行ったよ。
基本的なことから全員で足並みを揃えてスタートしたんですね。
ミッションとは、「その組織の成し遂げたいこと、社会的な役割」と一般的には聞きます。ゼロワンの発足当時は、これが「大阪を世界一面白い街へ」だったと思います。そこから深堀はどのようにしていったのですか?
池嶋君や赤坂君が話していた通り、チャンバラのコンテンツ力は地域に限定されるものではなく、世界へ発信していけると誰もが感じていたんだけど、そうなると「何のためにやるのか」という目的が薄れてしまう。そこで、『世の中にどんなインパクトを与えられるのか』という点から紐解いていくと、「チャンバラ=日本に昔からあった外遊び」ということが浮かび上がってきたかな。
そうですね。そもそもの出発点が「大阪を世界一の街に(世界中からヒト・モノ・カネを)」からきてたから、チャンバラ及びゼロワンの向かうべき所は限定的なものではないとは感じていたかな。
他にも、EQやグリッドと言われているこの時代、子供にとって、五感を養う外遊びをすることが大切なのに、その機会がなくなっていることは大きな社会問題ではないかとメンバー内で共感したよ。チャンバラ合戦は、僕らが作った新しい遊び。今ある遊びよりも斬新で楽しい部分を活かして、外遊びの機会や大切さを知ってもらうことができたら、チャンバラで社会に貢献できるのではないかという案も出たよ。
そうそう。「今の世の中は外遊びができない」ということが浮かび上がって、日本に昔からあった外遊びを復活させようと言う話になった時に、ただ復活させるだけではなく、それを通じて新しい価値を創造することこそ意味があって、「0を1」にすることにつながる!!ってなって、皆が納得のいくものができていったと思う。
対子供だけでなく、対大人、対ビジネス社会と、様々な角度から貢献できることがあるとも感じましたね。
それから、これまでの活動と、今後の想像の中で思いつくキーワードを出しましょうという風に話が進んでいったね。そこから皆が納得できるようなピンとくるようなキーワードを残していって言葉を練磨していったよ。
どのようなキーワードが出てきたのですか?
「大阪、3世代、文化、彩り、ゼロからイチ」
とかかな。
「世界、歴史、面白い」
とか。
「外遊び、地域活性、グローバル」
というのも出ましたね。
そのキーワードを集約し、ミッションが出来上がるまではどうでしたか?
満場一致で決めることを優先したから、皆の最大公約数を見つけることに苦労しましたよね。 そして改めて言葉一つ一つにこだわりが必要で、どの言葉を使うのかに苦労したよ。
ミッションの言葉が見えてきて、みんな自分を納得させて終わらせようとするなかで、「遊び」「外遊び」という言葉のメンバー間の認識のズレ、「新しい価値を創造する」という言葉の具体的なイメージの違いを、寝不足で集中力が欠けている中で一致させるのにはかなり苦労したね。
ミッションに着地するまで、「外遊びを通じて日本の新しい価値を創造する」というサブタイトルの言葉もあって、最後まで議論していたよね。
「よっしゃー!できたー!」という雰囲気のなかに、「ホンマにこれでいいのか?」という質問を投げこむのはなかなか勇気のいることだったと思う。でも、それを何度もやったからこそみんなが納得できたと思うな。
皆で妥協せずにできたミッション。だから全員が語れるし、ミッションに誠実に活動をしていきたいと思えますね。ミッション同様、行動指針も私たちの活動の基になっていますよね。改めて確認してみようと思います!
※ゼロワンの行動指針
(↓ミッションとスローガン)
NPO法人になり、ミッションもでき、目指すものが固まってきたゼロワン。
勢いや物珍しさだけではなく、着実に実力をつけて発展し続ける組織へと動き出したゼロワン。
この頃、また新たな動きが水面下では動いていました。
それは第3章で。ヒントはこちらの写真↓
池嶋さん、若林さん、阿世賀さん、赤坂さん
米田さん、篠田さん、花見さん、貴重なお話ありがとうございました!!