「ゲームを用いて組織の活性化を図りたい」とお考えでしょうか? それならば、ボードゲームがおすすめです。ボードゲームというと「人生ゲーム」を思い浮かべる人は多いですが、それ以外にも様々な種類があります。この記事では、ビジネスに役立つボードゲームを12個紹介します。交流や研修・リフレッシュなど目的ごとに紹介するので、あなたの会社にぴったりのボードゲームが見つかることでしょう。
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チームの親睦を深めるのに役立つボードゲーム4選
「プロジェクトチームを結成したばかりで、メンバー間のコミュニケーションがぎこちない……」、「部下が委縮していて力を出し切れていないように感じる……」。このようにコミュニケーションが不足していると、円滑に業務を進めることができません。そういう時は、一度業務を離れて親睦を深める機会を持つのが大切。ここでは、チームの親睦を深めるために役立つボードゲームを4つ紹介します。
neu(ノイ)
場に出された数字が101を越えないように、手札を出していくというシンプルなルールのゲーム。このゲームは流れに緩急があるため、非常に白熱します。最初はゆっくりはじまったと思っても、誰かがスイッチを入れるとゲームが一気に加速します。稀にですが、開始5秒程度で決着がつくケースもあり、ゲームごとに先が読めないエキサイティングな経験を共有することができます。短時間で終わるので、すき間時間を利用して手軽にメンバー同士打ち解けることができますよ。
キャメルアップ
ラクダの順位を予想して、最も賞金を稼いだ人が勝者となるゲーム。ビリのラクダが大逆転して一位になることも起こり得るので、最後までどうなるか勝敗が読めません。また、トップだけでなく最下位になるラクダも予想します。このゲームは運要素がとても強いため、最後まで白熱して盛り上がるでしょう。
ミステリウム
幽霊役と霊能者役に分かれ、幽霊役のヒントをもとに犯人を推理するゲーム。幽霊役は絵を描くことで犯人の情報を霊能者役に差し出します。霊能者役としては絵から相手の伝えたい事をくみ取る必要がありますし、幽霊役も相手に情報が正確に伝わるような絵を描かなければなりません。この作業を通じて、お互いの考え方や感性を知ることができるでしょう。全員が協力して「犯人の特定」という同じ目的に向かうため、団結力が生まれます。目的を達成できれば成功体験が共有され、一種の絆のようなものも生まれるかもしれません。このように、親睦を深めるには有効なゲームといえるでしょう。
知ったか映画研究家
架空の映画のストーリーを考え、それに対してみんなが共感しあうというゲームです。他プレーヤーが作ったストーリーがどんなにハチャメチャなものでも、否定してはいけません。「ああ、そうだったね」「うんうん」と仲間に肯定されることで、一体感のようなものが育まれます。はじめは戸惑うかもしれませんが、自分の考えたストーリーを上手く話せるようになると、トーク力や発想力が身につきます。このような能力は、営業の仕事などでは大いに役立つでしょう。
仕事の息抜き・リフレッシュに役立つボードゲーム4選
忙しくて息抜きが出来ないような状況だと、良いパフォーマンスは生まれにくくなってしまいます。時には休憩し、頭や体をリフレッシュさせると効率的に仕事ができるでしょう。ここでは、仕事の息抜き・リフレッシュに役立つボードゲームを4つ紹介します。
SCYTHE(サイズ)
ヨーロッパに見立てた大きなボードを舞台に一国の主として自国の繁栄を目指すゲームです。豊富なアクションが用意されており、自分の思うままに行動できます組織の中という窮屈な環境から離れることで、普段感じることのできない優越感や非日常感を楽しめ、リフレッシュ効果が期待できます。また、自分の思い通りに動かすためには「交渉」や「戦略」などが必要です。こうした能力は経営者に必須のスキルなので、経営者の視点を養いたい場合にも適しています。
エルフィンランド
エルフの世界を舞台に、不思議な乗り物で冒険します。ファンタジーな世界で、ユニコーンやドラゴンなど好奇心を刺激する乗り物に乗れるので、現実逃避におすすめ。童心に戻り、ストレス発散が可能です。ルール自体は簡単ですが、プレーヤーの行動に影響を受ける場面が多く、勝つためには戦略を立てるのが重要です。
ドミニオン
カードを購入して自分のデッキを強くしていく、デッキ構築型のゲームです。運に左右される側面と戦略を立てる側面のバランスが良い点が特徴です。時間を忘れて没頭する人も多く、リフレッシュにも適しています。対戦ゲームなので勝敗はつきますが、相手のカードを直接攻撃することはないので、険悪な雰囲気になる可能性は低いでしょう。
ザ・ゲーム
1~100までの数字が書かれたカードを順番に出していき、全て出しきれたら全員勝利、という単純なルールです。「全員が手札を出し切る」という共通の目的を持ち、協力して行うため、誰かが勝ったり負けたりといったことが無く、全員が楽しんでリフレッシュできるのが特徴です。
研修・能力開発に役立つボードゲーム4選
ボードゲームを通じて、ビジネスに必要な能力を身につけることも可能です。最後に、研修・能力開発に役立つボードゲームを4つ紹介します。
コンコルディア
ローマ時代の名家となって商売を行い、利益拡大を目指すゲームです。他プレーヤーよりも効率よくリソースを管理・運用することで、優位に立つことができます。マネジメント職には、人やモノ・金などを効率よく回す能力が必要です。そんなマネジメント職に必要なスキルを養うために効果的なゲームです。
アグリコラ
少しずつ自分の農場を拡大させていき、プレーヤーの中で一番の農場を目指す農場経営ゲームです。一見ほのぼのとしたゲームに思えますが、実際には戦略がカギを握るゲームです。先を見据えて最適な一手を打てるかどうかが大切なポイント。このゲームを通して戦略を立てることの重要性を学べるでしょう。他のプレーヤーの邪魔をしたり奪ったりすることが無く、ゲームが進むにつれて全てのプレーヤーの農場が拡大されていくため、常に建設的にゲームを進めることができます。自分の理想の状態が実現できれば、仮に負けたとしても達成感を味わうことができるでしょう。
Ubongo(ウボンゴ)
テトリスのような形状のピースを使って、時間内にパズルを完成させるゲームです。パズルというと論理的な能力が必要に思えますが、このゲームは制限時間があるので直感力が求められます。制限時間が迫ってくると論理的な思考ができなくなりやすいですが、追い込まれた時でも平静を保てる不動心を身につけることができます。
タギロン
ヒントをもとに、論理的に数字を当てるゲームです。論理的に考える力があるかどうかが勝敗に直結するため、人材のロジカルシンキングを鍛えたいときにおすすめです。例えば、コンサルタント業界ではロジカルシンキングが必須の能力だと考えられているため、このゲームがマッチするでしょう。とにかく頭を使うので、ゲーム終了後はかなり疲れます。
まとめ
ビジネスシーンに取り入れると効果的なボードゲームをご紹介しました。amazonなどで手軽に購入できるものばかりなので、魅力を感じたらぜひ実施してみてください。
参考サイト:
ビジネス交流・研修・教育用途として活用できるボードゲームをご紹介|一宮ボードゲーム交流会