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僕らは「文化の創造」に挑みます。

2016.7.22 NPO
イノベーション イベント ゼロワン チャンバラ テクノロジー 外遊び 進化

こんにちは。NPO法人ゼロワンの池嶋です。

今年から、チャンバラ合戦-戦IKUSA-の関西代表をやらせてもらっています。

約4年前にこの活動に参加し、いろんな失敗と貴重な経験をさせてもらい、たくさん考え、仲間と語り合い、そして今日まで挑戦してきました。

そんな僕が、今や関東・関西をあわせて30名以上のメンバーがいる団体の一翼を担うことになり、未来への決意も込めて、今の気持ちを書き留めておきたいと思います。

少しだけお付き合いいただければ幸いです。

 

僕らの目指すもの

チャンバラ合戦-戦IKUSA-は「NPO法人ゼロワン」が企画・運営しています。

そして、ゼロワンはNPO法人なので、ミッションがあります。

それは

ミッション

 

「外遊びを再び日本の文化に」

 

これはゼロワンを法人化する際に、当時のメンバー全員で京都の山奥にある古民家に宿泊し、夜通し議論を重ね、たどり着いた僕たちの目指すべき道標です。

 

 

 

ただ、あの日以来、おかげさまでこの活動は僕らの想像を遥かに超えるスピードで拡大していきました。

地域のお祭りや自主開催がメインだった頃から、今では超大手企業の社内運動会新入社員研修社員旅行のアクティビティまで、幅広く活用していただいています。

 

もちろん地域や子供、そして家族みんなで楽しめるような、発足当初から続けている活動も加速しています。

日本が世界に誇る国宝“姫路城”や“松江城”での開催が決まった時は、僕らも心躍りました。

天空の城“竹田城”のある朝来市から依頼がきた時は、メンバー全員で「天空の決戦!天空の決戦!」と子供のようにハシャいで喜びました。

 

また今年から岐阜県可児市との連携も始まり、「可児市の乱」と銘打ってチャンバラ合戦で地方の歴史資源を活用した地域活性化の新たな形にも挑戦しています。

 

本当にたくさんの方々に支えられ、これだけ多彩な開催を実現することができています。

 

いつも僕らを応援してくださる皆さま

開催の依頼をお声がけくださる皆さま

そして、いつも楽しんで参加してくれる皆さまへ

この場をお借りして御礼申し上げます。

 

本当に、いつもありがとうございます!

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そんななか、実は僕らは最近ある1つの質問によく戸惑います。

 

「チャンバラ合戦の活動って、目的はなんなの?」

 

 

んん・・・

 

とりあえず面白いから?

イベントでたくさんの人が笑顔になってくれるのが嬉しいから?

大勢の人と一緒に遊ぶのは楽しいから?

 

 

どれも正解ですが、どれもしっくりこない。

というか、動機として、すごく弱く曖昧です。

 

本来であれば「外遊びを再び日本の文化に」というミッションが、その答えになるはずなのですが、僕らのそれはとても曖昧で漠然としていて、普段の何気ない日常会話の中で発するにはあまりに抽象的で、伝わりにくいものなのです。

 

さらに、ゼロワンは本当に多種多彩なメンバーが揃っています。

その分、チャンバラ合戦で成し遂げたい未来は、実はすごくバラバラです。

 

僕はそれでもいいと思っています。

心から信頼できる、最高の仲間たちが思い描く未来であれば、どんなものでも応援できる。

メンバーみんな、そんな空気になっています。

 

 

ただ、対外的には、そうはいかない。

 

そして、今後まだまだメンバーも増えてきて、新しい風がどんどん入ってくると、ますます活動が多彩になり、自分たちの活動の行き先がもっと見えにくくなります。

 

 

そうならないために、ここはあえて僕の個人的な想いも加えて、僕のミッションの解釈と、僕らの目指すべき未来をお話したいと思います。

 

 

文化とは?

まずは言葉の定義から。

 

「文化」を定義するため辞書をひくと、こんな感じです。

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▶ 文化 (ぶん-か)

人間の生活様式の全体。人類がみずからの手で築き上げてきた有形・無形の成果の総体。それぞれの民族・地域・社会に固有の文化があり、学習によって伝習されるとともに、相互の交流によって発展してきた。

 

 

他にもたくさんの意味がありますが、基本的に文化とは

「人類が創造し、伝習され、交流によって発展してきた生活様式」ということです。

 

つまり、僕たちのミッションは

「外遊び」という昔は日本にあった良き交流の習慣・生活様式を、再び日本に浸透させること

と解釈できます。

 

 

 

ただ僕は思うのです。

 

本当に良い文化だったなら、なぜなくなってしまったんだろう?

時代の変化の中で自然となくなっていった文化だったら、それは社会に不要だったからでは?

 

 

 

いえ、そうではありません。

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テクノロジーが加速度的に発展し、社会と僕らの生活は爆発的に変化してきました。

地球全体に影響するような偉大なる進歩は、ほんの数日で世界中を駆け抜けるようなインフラとシステムに恵まれ、爆速で僕らの生活を変えていき、社会の構造は20世紀のそれと大きく異なるものになりました。

人は疲れることなく鉄の箱を制御するだけで目的地まで物を運び、

映像という静止画の集合体は人間本体よりも雄弁に世界を語り、

人が人と繋がることに物理空間としての距離は意味を持たなくなりました。

 

社会は便利になりました。

僕らの生活はより快適に、豊かになりました。

 

ただ、この破壊と創造による急激な社会変化の中で、僕は人類が残しそびれてしまった大切なものがいくつかあると思っています。

 

その1つが「遊び心」です。

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遊び心は、心の余白です。

極度に効率化が進められてきた近代文明のなかにおいて、不要なものと排除されてきた、

いわゆる“ムダなもの”です。

 

しかし、

超成熟社会としてこれ以上の極端な発展の見込めない日本において、

そして、

一国家や一個人が独立して王冠を奪い合う競争の時代が終わり、

手を取り合い助け合うことで新しい価値を生み出していくこの共創の時代において、

この“ムダなもの”は再びその輝きを取り戻しつつあります。

 

 

TEDKobeでもお話させていただきましたが、新しいものを自らの中に取り込むための余白を生み出す方法は、外遊びが最適なんです。

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↑ここから動画をご覧いただけます↑ 

 

多種多様な人々を「楽しい」という”共通感情”で結びつけ、人々の心に余白・隙間を生みだし、

たくさんの人を巻き込み混在させる”共存空間”を生み出す。

「外遊び」は、ハードとソフトの両面から人と人との交わりを促せる、最強のプラットフォームなのです。

 

 

ただし、単に懐古的に「あの頃はよかったなー」とか「昔のあれ楽しかったからまたやろう」では、全く同じ理由でいつか必ず廃れて消えていってしまいます。

というか、僕らがいなくなってしまって再び消えてしまうのでは、それは文化ではなく、たまたま時代に愛された単なる流行です。

 

 

つまり、僕らの「外遊びを再び日本の文化に」というミッションを咀嚼すると、

◆過去に当たり前にあった外遊びという文化を

◆現代社会に必要なものとして再定義し、

◆現代に生きる人々に求められる形態にアレンジし、

◆社会に慣れ親しまれ、未来に継承される状態にすること

と言い換えることができます。

 

つまり、「外遊び」という過去にもあった概念を踏襲はしているが、中身としては現代風に新たに創造した新しい文化、ということです。

 

そう。僕らの活動の目的、そして本質は「文化の復活」ではありません。

「新しい文化の創造」

なのです。

 

 

「文化を創造する」ということ

昔あったものを単に復活させるのではなく、過去の日本にあった良いエッセンスを残して、今と未来の社会に求められる新しいものとして創造する。

 

僕らのミッションは、そんな壮大なものだったのです。

 

だから、僕は最近では「チャンバラ合戦て、目的はなんなの?」と聞かれたら「新しい文化を創ること」と答えるようにしています。

※この時点で「あ、この人やばい・・・」って思った人は、すごいスピードで去っていきます。笑

 

 

そして、その文化とは、

新しく出会った人を自分の中に受け入れる手段として

五感を使った体験を通じて楽しめるエンターテインメントとして

子供からお年寄り、外国人など幅広い人が一緒に楽しめる機会として

大いなる価値と無限の可能性を秘めた“外遊び”を

現代人が日常の出来事として、その価値を当たり前のように享受できる状態のことです。

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では最後に、どうやって文化を創っていくのか?

 

この方法論に関しては、おそらくメンバー内でも濃淡がでるポイントかと思います。

 

ただ僕は「大阪を世界一面白い街に」という人生を賭して挑みたい夢があるので、やはりこの活動の先にその未来がある方法を選んでしまいます。

 

僕も思い描いている新文化のイメージは、毎年いろんな場所で開催されている、

その街の看板とも言うべき「世界のフェスティバル」です。

 世界のお祭り

例えば、スペインで開催されている「トマト祭り」や、タイの「ソンクラーン(水かけ祭り)」、台湾の「ランタンフェスティバル」など、1年に1回しか開催されないにも関らず観光ガイドブックの表紙を飾るような、世界的なお祭り。

その圧倒的インパクトと地元の人から愛されている世界のフェスティバルと、肩を並べて「大阪」を発信できる「外遊びフェスティバル」を開催することです。

 

年に1回、大阪城公園には数十万人の侍の衣装を身にまとった人が集まる。

周囲は会ったこともない人ばかりだけど、何か楽しい雰囲気にのせられて、気軽に話してしまう。

そして、MCの合図で、数万人と数万人の軍勢が、一斉にスポンジの刀を持って大きな掛け声と共に走り出す。

 

合戦とはいいながら、その空気は温かく、会場は笑顔で溢れ、人々は実感する。

 

「あ、外遊びっていいな」

 

 

 

今後、デジタルコミュニケーションはますますその発展の速度をあげていくことでしょう。

 

テレビ会議やスカイプなんて、10年前には考えられなかった。

僕が留学に行った6年前なんて、母はずっとスカイプからの高額請求におびえていた。笑

特に根拠もなく「絶対ガラゲー」とか言ってた僕は、こんなに社会にスマホが浸透すると思ってなかった。

 

今や人はヘッドマウントディスプレイをつけ、行ったこともない世界遺跡の上を飛んで楽しむことができる。

ARで、部屋中にファンタジーの小人が走り回る魔法の空間で暮らすことができる。

ホログラムで目の前に、現実世界ではありえないキャラクターを浮かび上がらせることができる。

 

そんな魔法のような社会変化の中であっても代わることがないものは、正面から迫りくる大迫力の軍勢を前に、すくむ足に激を入れ無理やり動かし、自分の中から沸き起こる興奮をコントロールしようと胸に手を当てながら、隣にたまたま居合わせた人と「で、どう攻めます?」なんて非日常的な話をしながら笑うことができる。そんな感覚です。

 

そんな体験を何十万人という人が、毎年フェスティバルを通じて当たり前のように感じることで、単なるイベントに過ぎなかったチャンバラ合戦IKUSA-は、いつの日か「外遊び」という文化に昇華され、時代とともに継承され、国内外に発信されていくことで、新しい文化として浸透し、大阪が世界に誇る名物になっていく。

 

毎年チャンバラ合戦の時期になると、世界中から大阪に人が集まり、日本各地からツアーが組まれ、なんだったら近辺のホテルの値段がこの時期だけ上がる、みたいな。笑

 

そんな今は笑い話にしかならない遊びの未来を、

 

僕は本気でつくりたいと思っています。

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僕の大好きなウェブマガジンgreenz.jpがこんなスローガンを掲げています。

「ほしい未来は、つくろう。」

 

そう、自分たちの求める未来は、自分たちで作るしかないんです。

 

 

 

最後に、代表として・・・

そんな未来を目指す上で、僕は代表として必ずやらなければならないことがあります。

 

それは、メンバー全員が自分たちの活動に誇りを持ち、あの質問に対して胸を張って応えられるようにすること。

 

「新しい文化を創造する」

「世界を変える」

 

口ではいくらだって言えます。

 

特に僕らの活動は「遊び」という特性上

よく「ふざけてる」「所詮は遊び」「熱心なボランティア活動」と言われます。

 

別にそれらの指摘を否定するつもりはありません。

でも、その時に僕はメンバーに、この活動に対して自信は持たなくてもいいから、誇りは失わないでほしいのです。

 

「外遊び」はなくても確かに社会は回ります。

生活に絶対に必要なものか?と問われると、やっぱり違う。

 

けれども、この超成熟社会に生きる僕らにとって、

経済や今までの価値軸だけで世の中を測りにくくなってきている日本にとって、

外遊びに秘めた価値と可能性は、絶対に社会を豊かにする上で必要なものです。

 

僕らの活動の先には、たくさんの人が笑顔と、豊かな社会の一端を担う役割が待っているのです。

 

そのことを、メンバー自身が信じられるようにしたい。

 

 

 

そのためには、やはり必要なのは“結果”です。

 

自分たちの創り出す未来を信じることができる“心の柱”が必要なのです。

 

 

 

僕は代表として、この柱を必ず打ち立てなければなりません。

 

どんなに迷っても、どんなにブレても、消えることのない絶対的なシンボル。

これがあれば、僕らはいつだってまた一つになれる。

 

そんな柱を僕は打ち立てなければいけないのです。

 

 

本来ならば、それはリーダーの背中や言動で示すものなのかもしれません。

でも僕の実力では、まだまだそんなことは程遠い。

 

だから僕は、メンバーみんなが「私たちは新しい文化の創造を目指している団体です」と答えた後に、続けて話せるエピソードを手繰り寄せます。

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それが2016年内なのか、それともまだ先の未来なのか、それはわかりませんが、

 

代表として、メンバー全員がこの活動に胸を張ることができ、参加者やクライアント含めすべてのチャンバラ合戦を支えていただいている人にとって、僕らとの日々が実りある充実した豊かで楽しい時間になるように、これからも「新しい文化の創造」という大きな挑戦を続けていきたいと思います。

 

長くなりましたが、今後とも「チャンバラ合戦IKUSA-」を、

そして、NPO法人ゼロワンを、

 

どうぞ、よろしくお願いいたします!!

 

 

 

NPO法人ゼロワン 関西代表
池嶋 亮

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